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Moi from Finland

フィンランドからの手紙

 

フィンランド在住のムーミン研究家・森下圭子さんがフィンランドの美しい自然や日々の暮らしをつづったエッセイ。

森下圭子さん

(Keiko Morishita-Hiltunenさん)

ムーミンが大好きで、ムーミンとその作家トーベ・ヤンソン研究のためにフィンランドへ渡り、そのまま住み続けている森下さん。今はムーミン研究家として、またフィンランドの芸術活動や、日本へフィンランドを伝える窓口として、幅広く活躍中。

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9月 秋を迎えたベリーの実

2021.09.28

フィンランドで秋というと雨のイメージがある。そして雨が降るたびに「よし、きのこが増える!」とそわそわする。フィンランドの夏は世界一と思っているので、夏の終わりはやはり寂しい。

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8月 誰かでなく、私たち

2021.08.20

今年になって間もなく、近所で騒ぎがあった。私が暮らしているところは、ヘルシンキの中でも落ち着いた地域として知られている。そんなところで中学生の暴力事件があったのだ。

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7月 猛暑続きの夏

2021.07.27

日本では夏日、真夏日、猛暑日とあるが、フィンランドでは二種類。しかも20度で夏日、次は25度。25度というのはフィンランドの人にとっては真夏日であり、猛暑日と考えればいいか。

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6月 花の季節、私のりんごの木

2021.06.25

この一か月でフィンランドの風景は一気に華やいだ。野の花はもちろん、庭や公園も色とりどりの花が咲いている。海辺のハマナス、通りがかりについ鼻を近づけてしまう公園のライラック、個人的にはりんごの花が咲くと日本で桜を見る時のような心持になる。

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5月 HANAMI(ハナミ)と釣り

2021.05.21

今年は花粉が猛威をふるっている。この時期に喘息に悩まされる人は少なくなく、実は私もそのひとり。今のこのご時世、喘息で咳こんでしまうのは人のいるところでは気がひけてしまい、外に出づらくなる。

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4月 子どもの頃の夢

2021.04.23

久しぶりに美容院へ行った。直接人に会って会話を楽しむなんて何か月ぶりだろう。心まで軽やかになり、帰りは遠回りした。老舗レストランの前を通りがかったとき、大きな窓がギャラリーのようになっているのに気がつく。

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3月 春、と声に出した日

2021.03.19

太陽が眩しくて、鼻をクンクンさせたとき。散歩中、小鳥の歌声に気づいたとき。こうやって少しずつ春の訪れを感じていく。やがて海を覆っていた氷が割れてぷかぷかと向こうのほうへ流れていくさま、ヤナギの枝のネコヤナギと、視覚的にも春の兆しを確認する。

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2月 氷の世界と広がる世界

2021.02.19

今か今かと待ちわびた日。それが凍った海の上を自由に行き来する日だった。今年はヘルシンキでも1月中旬にマイナス20℃になったりしたので、海の氷が十分に厚くなるのは早いかと思いきや、雪が降り続いたことで分からなくなってしまった。

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1月 ダウンコートと雪遊び

2021.01.22

ラップランドのあちこちでマイナス40℃目前まできていたとき、ヘルシンキは相変わらず雪もなく、また暖冬なのかなと思っていたところへ吹雪がやってきた。

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